賢すぎてかける言葉が見つからない
遅れない。休まない。課題はなんなくこなす。
何が何でもやりきって目標の大学に行きたい。だから1日たりとも無駄にしない。その結果月単位で実力が上がっていく。不得意科目が得意になり得意科目が学年TOPになっていく。 こういう認識の生徒がいるんだもの。
高校が違うからとか、地力が違うということでなく
「愚か」と「賢明」の非常なくらいの生徒間ギャップは「愚かな」方が一方的に作っているように見える。何が愚かかというと
「目標」を明確に持てないことだ。だから自分の現状(E判定)分析ができない。当然手を打たないし手も打てない。
高校生にとって「目標」とは「未来」計画とういうこと。受験生なら大学進学と言っていいと思う。
愚かな生徒にはその「未来」がはっきりしていないんじゃないかなあ。模試の希望大学欄に名前を書くのが目標なんかじゃない。高校を卒業して4年間何をどこで学びたいのか!!その強い思いが愚かさから出発して一歩一歩賢明な選択に自分を引っ張っていく。自分の未来を「考えすらしない」で毎週模試を受け、夏休みに学校の特編やひどい高校になると合宿と言って「自習」をするような事じゃ何も変わらない。それを愚かって言っているのだ。
「未来計画」がきちんとあれば今日もやるべきことを選別してしっかり学ぼうとするだろうに。それなら高3の夏、偏差値40でも半年あればまず100%55以上に持って行っていける。これまでうちの生徒達を見てて例外はない。
さて「賢すぎてかける言葉が見つからない生徒」のはなし。
この賢すぎる一人の女生徒は先日「東北大で法律を学んでみたいです。」と言った。高校は違ったが同じ東北大に進んだ別の生徒のことをたまたま思い出している。この男子生徒はは中学の時レインボーで3年間まったくペースを変えずお勉強を積み上げた。「定期試験だからいつもの実力完成問題集はしてこなくていい」と言ってもいつものように全く変わらず5教科20Pをきちんとやってほとんど満点で持ってきた。監督は「ああこういうお勉強馬力と自覚のある子供には回りと同じような指示はださないほうがいい。」そんなふうなことを思った。15才ながらこの子の強い目的意識と自覚に失礼だと思った。
一方女子生徒の方もと同じようなところがあった。この生徒が中3のとき監督は問題集を渡すのが恐ろしくなっていた。すごいときは1週間で1冊やってくる。監督は何食わぬ顔で次の問題集を渡したものだが、中3の秋頃にはいつもいやな予感がしていた。「来週これを仕上げてもってきたらどうしよう!?」
まさに「賢すぎてかける言葉がみつからなかった」な。頭がいいとか悪いとかの話でなく、目標をもって徹底的に努力する習慣が中学生の時点でもうきちっと備わっているというお話でした。
監督