苦手な数学に耐え抜いた中2が呟いた一言
中1春に入会以来、この生徒は苦手の数学に苦労をし、苦労をさせた。小学5年の割合や分数まで戻って教えたことも度々あった。定期試験の問題を予想して、十分な準備をさせても、学年の平均より10点程度上回るのがやっとだった。
ある夜、生徒がぽつり
「監督・・・私・・・根性だけはあると思います。」と呟いた。
秋が来て冬が来て、夜勤のある親は送り迎えができない日も多く雪の中、傘を差して歩いて帰った。帰り際玄関ホールでいつも懐中電灯をつけさせて電池を確認した。
そして・・・2回目の冬がやってきた。
学年TOPは逃したが結果をだした。間違った2問について指摘する前に
「ここは完全にできていました。98点は取れたと思います。私のミスです。」と言い切った。定期試験で50点程度とるのがやっとだったこの生徒の根性が今日を引き寄せた。
(当然 監督の指導力はすごーい!?!)
年末、この生徒に
「いいか、数学はもはやおまえの不得意科目ではないんだよ。得意科目と言っていい。ただおまえは試験で点数の取り方が下手クソだ。そこはいつも言っているとおりのことをやりきればいずれ解決する。だから自信をもっていいよ。」と話した。
英語と国語は小6のころから指導をしてきており、かなりの水準を維持できている。ここに来てやっとボロボロだった数学に光が差したかな・・・
1年前、苦労をしていた頃、この生徒が言った「根性だけは、あたしあります。」
その言葉を確かに証した。
監督
ご褒美に小物入れを渡した。