作文アーカイブ#7 学校推薦・総合型選抜対策
学校推薦型選抜や総合型選抜(以前のAO入試)で大学を受験する高校生が増えています。こうした受講生が受講しているのが当校の小論文添削コース。全国のライバルと競う入試を見据えて、1年次からさまざまなトピックスにについて個別添削と監督とのディスカッションを通した指導を行い、記述力・論理構成力・自分の考えをまとめる力を養うコースです。
人生、社会、時事、国際、経済、文化、環境、IT…。さまざまなテーマの中の中から、本日は「キャッシュレス社会の功罪」について指導した小論文を紹介します。この受講生は学校推薦型選抜で見事第一志望の難関私立経済学部に合格しました!
課題: キャッシュレス社会の功罪について800字以内でまとめよ
近年、スマートフォンアプリを使用しお金を払い商品を購入することが可能になり、社会全体でキャッシュレス化が進んでいる。これは良くも悪くも私たちの生活に影響を与えている。 まず、キャッシュレス社会の良い面としては、商品を購入する際に現金を持っていなくても支払いができることだ。例えば財布を忘れてしまった際、以前なら一度財布を取りに帰宅するか、購入をあきらめなければならなかったが、現在はスマートフォンを持っていれば簡単にお金を引き出しチャージでき、支払いを完了できるため無駄な労力を使わず、また商品の購入を断念することもない。 しかし、キャッシュレス社会には問題もある。それは現金を扱わないお店の増加だ。これは新型コロナウイルスの拡大で人との接触を避けるよう言われていたことが、増加原因になったと言えるだろう。このようなお店が増えてしまうと、スマートフォンの操作に慣れない高齢者はもちろん、現金で支払いを行う人たちの生活は不便になってしまう。実際、私は商品を購入しようと思った際に、そのお店がキャッシュレス決済のみだったため、現金で支払う手段しかなかった私は購入することができなかった。 このようにキャッシュレス化は私たちの生活に大きく影響をもたらしている。社会がキャッシュレス決済に順応していくことに対し、私は反対はしないが、現在の日本は少子高齢化が急速に進んでいるため、多くの高齢者がその社会でも不便なく生活を送っていけるようにサポートする必要があると考える。 そのため、特定の人たちだけが得をし、それ以外の人たちが損をするのではなく、一人一人の生活が向上できるようなキャッシュレス社会を作っていく必要がある。 |
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